■聞き流しって効果あるの?
ハッキリ言って、初心者の段階から「聞き流し」ても効果はのぞめません。
これは、英語学習者の大多数の意見です。
わからないものは何度聞いてもわかりませんよ
そういうと『外国の赤ちゃんは文法なんて考えずにたくさん聞いて???うんぬん』
みたいな意見もあると思うんですが
そもそも、赤ちゃんと僕らは違います
(リスニング最初の一歩 / 英語上達への道)
聞き流すだけで英語ができるようになるのであれば、
もっとたくさんの人が聴けるようになっていますよね。
現実はそう甘くはありません・・・・。
じゃあ、どうすればいいのでしょうか。
聞き取れない理由を探ってみます。
■そもそも、1つ1つの単語がちゃんと聞き取れてるの?
リスニングができない理由として
そもそも「単語が聞き取れていない」のかもしれません。
その場合には、まず単語の聞き取り力をあげることが先決。
そのお薦めの方法が
【英語上達への道】さんのサイトで紹介されています。
リスニング対策をすることで簡単に最初の関門を越えることができるんです
(中略)
新基本英文700選のような例文集やデータベース4500の例文を使うのが良いんですね
この例文をひたすらディクテーション(CDを聞いての書き取り)をするんですね
一語一語を漏らさずに全部書き取れるようにトレーニングするんです
(リスニング最初の一歩 / 英語上達への道)
300個ほどの短文を聞き取れるようになる頃には
長文に出てくる1つ1つの単語の聞き取り力もあがっているそうです。
まずは、短い文章をたくさん書き取ってみましょう。
この最初のステップを面倒くさがらずにやってみると
ちゃんとした基礎ができます。
まず、ここから。
■単語を「かたまり」として聞いてみよう
さて・・・単語1つ1つが聞き取れるようになっても、
次に問題が発生します。
全体の意味がまったく取れない・・・
「聞いたことが頭に残らない」のです。
そもそも、人間の脳の中に短期に記憶できる容量は
7つの塊なのだそうです。
なので、単語を1つ1つぶつ切りで聞いていたら
全体の意味が記憶に残らないのは当たり前。
多くの学習者が「聞き取れない」と悩む段階はここかもしれません。
ひとつの単語の意味理解に引っかかると、
次にくる部分の聴き取りを逃してしまいます。
そこから脱するためには、
単語を「かたまり」で聞き取ることが大事だと
【日本語と英語をつなぐ】さんは言います。
かたまり」とは何か???
実はそれを助けてくれるのが「文法」なんです。
【日本語と英語をつなぐ】さんによれば、
ワーキングメモリ内の使用量を節約することができて、それで理解が進むことになります。
文法の理解があれば適切に切り分けられます。
よく使う言い回しや構文を知っていれば、それをひと塊として取り込むことができます。
文法は、音声を適切に分解する酵素のようなものです。
音声として聴き取る能力は、文法でも補完できます。
ここにはこんな感じの単語がくるはず」という感覚があれば、
聴き取りにくかったところを補完して、正しい音を取り込むことができます。
(英語聴き取りを消化する;文法 /日本語と英語をつなぐ)
英文がどこで区切れているのか。
英文を読んで、前から訳さずに意味をとれるかどうか。
読んで理解できないものは聞いても理解できません。
だからこそ、文法はアナドレナイんです。
「聞き取れない」英文があったとしたら、
まずはその英語を「読んで」みましょう。
そのときに、決して後ろから訳すようなことはしないように。
先頭から読んで突っかからずに意味を理解できるようになったら、
はじめて、リスニングをする準備が整ったことになります。
ようやく、ここから本格的なリスニング練習がはじまります・・・
■読んでわかった文章を何度も「シャドウイング」する
1つ1つの単語はちゃんと聞き取れるようになった。
英文を英語の語順で読めるようになった。
今度はその英文を「ひたすら聞きながら声に出す」。
これが次のステップです。
そもそも、英語が聞き取れない原因の一つとして
「喋らないので正しい音認識が脳に記憶されない」ことがあると
【博多英語教習】さんは言います。
正しい音節・発音・スピード・抑揚で喋って、皆さんの脳は正しい音を認識します。
重要なことは、英語をネィティブスピーカーらしく、同じ速さ・イントネーションでしゃべること。
が最もリスニング力をUPさせる効率的な勉強法だと言えます。
(リスニング力をアップさせる効果的な勉強法 /【博多英語教習】)
正しい音を声に出すことで、
おのずと、脳がその音に慣れてくるので
聞き取り力があがってきます。
そのために、王道の学習法は「シャドーイング」です。
その具体的な方法は・・・・
CDに合わせて喋ってみる「シャドウイング」
慣れてきたら一時停止を押して、同じ内容を言ってみる「リプロダクション」も良いでしょう。
(リスニング力をアップさせる効果的な勉強法 /【博多英語教習】)
同じ教材を何度も聞いて、リピートします。
じゃあ、どんな教材を聞けばいいのでしょう?
どうしても忙しい方はとにかく聞くことから始めましょう。巷で聞くだけで上達する教材が流行っていますが、
どんなCDでも結構です。喋るほど音認識はつきませんが効果的ではあります。
聞くだけの人は聞き流すだけでなく、場面も想像してみましょう。
リスニングの上達には場面の推測力が不可欠です。
(リスニング力をアップさせる効果的な勉強法 /【博多英語教習】)
教材は、できれば自分が聞いて「面白い」と感じるものがいいです。
でも、基本的には読んで理解できる英文であればなんでもかまいません。
大事なことは「同じ教材を使う」ということ。
シャドウイングは
英語を聴きながら音を出すので、
リスニングにもスピーキングにも効果が高いのです。
これを続ければ、リスニング力は絶対にあがります。
■シャドウイングはTOEICスコアアップにも効果テキメン
【魔女猫】さんは
シャドウイングを実践して半年、
TOIECでリスニングだけが50点以上おそらく100点近く上がっていたそう。
具体的な勉強法は、
さらに、マンツーマン英会話講師のユキコ先生も
TOEICリスニングを大幅UPする方法として
シャドウイングをお薦めしています。
たとえば、Part I (写真描写)の具体的な勉強法は・・・
(2) 問題を解く
(3) 英文を聞き、シャドウイングをする
(4) オーバーラッピングをする
(5) 知らなかった単語、熟語を単語帳にまとめ、反復して覚える。
Part2以降の勉強法も、
こちらのサイトで詳しく紹介されているので参考にしてください。
TOEICリスニングを大幅UPする方法 /初心者からはじめる英会話Begin
さらに、ユキコ先生からTOEICリスニング問題のアドバイス。
聞き逃したときは、焦らず、全体の意味が
アバウトにつかめればいいや、と開き直る、
という2点を、頭に置いておく、ということです。
細かい音ばかりに執着してしまうと
全体に意味がとれずリスニングはできません。
しかし、細かい音を軽視しては
聞き取り力はアップしません。
細部の聞き取り練習⇒全体の意味をとる練習⇒細部の聞き取り練習⇒全体の意味をとる練習
この繰り返しで、徐々にリスニング力がアップします。
忘れることなかれ。
「初心者には聞き流しは効果がない」ことを。
聞き流しは中級以上になったら効果を発揮する勉強法です。